「引出物」や「プチギフト」という言葉は知っていても、「引き菓子」はあまり聞き慣れない、という方も少なくないかもしれませんね。たしかに、実際に自分が結婚式を挙げたり、その準備に当たった経験でも無い限りは、「引き菓子」という言葉を耳にする機会は多くないでしょう。

　
「引き菓子」とは、引出物といっしょに渡されるお菓子のことです。多くの場合、引出物の紙袋などに入れられています。引出物とワンセットのような存在のため、引き菓子を引出物のひとつと捉える列席者は多いようです。

　
引き菓子には、披露宴に参加できなかった、列席者の家族に対して、披露宴の料理をおすそ分けする、という意味があります。実際には料理のおすそ分けでは なく、お菓子などの食べ物を用いるのですが、これによって列席者が帰宅後、家族といっしょに結婚の喜びを分かち合うわけです。

　
披露宴には、どうしても列席者の人数に限りが出てきてしまいます。仕方なく招待できなかった、列席者の奥さんや子供などもいることでしょう。そういった人たちに向けて感謝の気持ちを伝える意味でも、引き菓子は大切にしたいところです。