結婚式の芳名帳ってどんなもの?
芳名帳(ほうめいちょう)とは、結婚式で使われる名簿のことです。ゲストが受付を通るときに、名前や住所を書くことで、その名簿を完成させます。
受付で混雑してしまうのを避けるためや、ゲストの負担を少なくするために、名前だけを書いてもらうようにしている結婚式も多くあります。
ここでは、結婚式で芳名帳を用意するメリットや、芳名帳の種類について紹介していきます。
結婚式で芳名帳を用意するメリット
結婚式で芳名帳を用意しておくことには、3つのメリットがあります。以下に見ていきましょう。
ゲストが受付を通ったかどうかが分かる
受付の際に、芳名帳へ名前を書いてもらうことで、ゲストが受付を通ったかどうかを確認できるというメリットがあります。
出席予定の方が何らかの理由で会場に到着していないということがあるかもしれません。会場に姿が見えないときに芳名帳を確認すれば、来場しているかどうかをすぐに判断することができます。
無記名のご祝儀にも推測がつきやすい
ごく稀に無記名のご祝儀が見つかることがあります。そんなときにも、芳名帳でゲストに名前を書いてもらっておけばほとんどの場合解決するでしょう。
ご祝儀と芳名帳を照らし合わせれば、どなたからのご祝儀なのかを推測することができるためです。
結婚式の思い出の品になる
手書きで書いてもらった芳名帳は、結婚式の思い出の品として手元に残しておけるというメリットがあります。
特に、後ほど紹介する寄せ書きタイプの芳名帳なら、新居のインテリアとしても違和感なく飾っておくこともできるでしょう。
芳名帳には3つの種類がある
芳名帳には、バインダータイプ、ノートタイプ、寄せ書きタイプの3つの種類があります。
バインダータイプの芳名帳
バインダータイプの芳名帳は、名前や住所を記入してもらったカードを収めるというものです。
カードは招待状に同封して、あらかじめゲストへ送ることができるため、受付で名前を書き込んでもらう時間の短縮になります。たくさんの方を招待する結婚式では、受付の混雑緩和につながり、大変便利です。
ただし、カードを郵送すると、ゲストが当日持参するのを忘れてしまうことがあります。忘れてしまった方のために、受付には予備のカードとペンをいくつか用意しておきましょう。
ノートタイプの芳名帳
ノートタイプの芳名帳は冊子になっているものです。バインダー式のカードのように忘れたりなくしたりすることはなさそうですが、ページの取り外しができないため、受付で名前や住所を書くことになります。
新郎側、新婦側の受付にそれぞれ1冊ずつ置くことが多いですが、それでも1人ひとりの記入に時間がかかってしまうので、受付が混雑するというデメリットがあります。
寄せ書きタイプの芳名帳
日本ではノートやカードに書き込む芳名帳が主流ですが、欧米ではウェディングツリーと呼ばれる寄せ書きタイプの芳名帳が主流です。
木の葉1枚1枚がメッセージカードになっていたり、木の枝だけが描かれた絵に、ゲストが指印を押して、その上に名前を書くというものもあります。ゲストと一緒に作り上げたウェディングツリーは、結婚を記念する大切なものになるでしょう。