結婚式の最後を飾る新郎の謝辞は、ゲストへの感謝や今後の抱負を伝える大切な時間です。感動した雰囲気を壊さないためにも、伝えるべきことを伝えて、ミスなく決めたいものです。
スピーチを成功させるためには準備が大切。
原稿を考えるところから始めるでしょう。ところが、原稿を書き始めようとすると何を伝えればよいのか分からなくなる方もいらっしゃいます。そんな方のために、ゲストの心に伝わる原稿にするためのポイントをお伝えします。最後には文例もご紹介しますので、これを参考に新郎謝辞を考えてみてはいかがでしょうか。
★新郎謝辞の原稿を書く際のポイント「導入・本題・まとめ」の流れで
新郎の謝辞で大切なのは、導入・本題・まとめの3つです。
この構成を意識し、伝えたい内容を各セクションにまとめると、しっかりとしたスピーチができるでしょう。
初めから文章にするのではなく、まずは伝えるべき内容を箇条書きで書きだしてみましょう。伝えるべき内容と伝えたい内容を区別して整理し、「導入・本題・まとめ」の構成に当てはめて原稿を作りましょう。文章が長くなりすぎると失敗しやすくなるので、伝えたい内容についてはできるだけ削り、伝えるべき内容を中心に文章を考えることがポイントです。
★ゲストへの感謝を述べる(導入)
新郎謝辞の冒頭では、ゲストへの感謝を伝えます。ゲストは忙しいなか、時間を作り、お金をかけて結婚のお祝いに来てくれています。一家の長となる新郎が代表して、心を込めて感謝の気持ちを伝えましょう。
★今の心境や今後の抱負を盛り込む(本題)
本題は、スピーチのオリジナリティを出す大切な部分です。今の心境やこれからの抱負を盛り込んでください。当日にスピーチや余興を披露してくれた方への感謝を、この場で述べても構いません。あえて事前に決めた内容にこだわらず、当日の率直な感想を盛り込むと、自然と新郎の人柄があふれるスピーチとなります。ただ、人によっては話がまとまらなくなってしまうこともあるでしょう。スピーチが得意でない方はあらかじめ準備しておくことをおすすめします。
★シンプルな結び文で締めくくる(まとめ)
締めくくりの言葉には、シンプルな結び文を選びましょう。よく締めくくりに使われる言葉には、次のようなものがあります。
・若輩者ではございますが、これからは二人で支え合いながら、幸せな家庭を築いていきます。
・ご列席の皆様方のご健康とご多幸をお祈りし、二人の御挨拶に代えさせていただきます。
・今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
これらの結び文と合わせて、「本日は誠にありがとうございました」と伝えれば、謝辞としてまとまります。流れを大切に、感謝の気持ちが伝わる新郎謝辞を目指しましょう。