結婚式に欠かせない「引出物」の歴史って?

引出物

「引出物」という文字だけを見てみると、なんだか不思議な感じがしませんか? “引出物=引き出す物”のようには感じられないでしょうか? 冠婚葬祭に出 席してくれた人に対し、感謝の意を伝えるための引出物。その意味を考えれば、たとえば「贈答品」や「記念品」のようなネーミングでも良さそうなものです。
 
なぜ「引出物」と呼ぶのか。それは、引出物の歴史に由来があります。
 
日本には古来より、自宅を訪れたり、自分の開催する会合に出席した人たちにお土産を手渡す風習があったといわれています。その流れから平安時代には、お 客さんに対して自分の馬を“引き出し”てお土産に渡していました。これが、“引き出す物”転じて「引出物」の始まりだとか。
 
今の時代に馬などもらっても困ってしまうところですが、当時は、馬こそが何かと重宝し、もらって喜ばれるものだったということでしょう。その後、「引出物」は時代の流れとともに、馬具や武具となり、土地土地の特産物へと移り変わっていきました。
 
日本では現在は多種多様にある引出物ですが、バブル景気以前までは、披露宴で出された料理の一部を引出物にするのが主流でした。この様に、つい20~30年前の間でも大きく変わった引出物。今後また、様々に変化していくのかもしれません。


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