サムシングフォーの一つ、サムシングオールド
【Something old】古きよきもの

結婚式に関する記事でよく目にするワード【サムシングフォー Something four】。これは19世紀イギリスビクトリア王朝時代からとされる結婚にまつわる風習です。当時、結婚は個人の婚姻というだけではなく家と家とのつなが りを重んじるものであったため、一族の繁栄を願うための西洋のならわしであったようです。しかし、現在日本のブライダルでもよく取り入れられるようになっ てきた【サムシングフォーSomething four】はもっとカジュアルになり、花嫁の幸せを願うおまじないのようなものになっています。


ちなみにfourの４つとは・・・
【サムシングオールドSomething old】・・・代々続いてきた証として受け継がれてきた古いもの
【サムシングニュー　Something new】・・・新しいスタートのためのまっさらのもの
【サムシングボロウドSomething borrowed】・・・親戚・友人夫婦の幸せにあやかれる借りたもの
【サムシングブルー　Something blue】・・・カトリックにおける純潔の色である青いもの　です。


サムシングブルーは比較的取り入れやすいため、よく目にしますし、ブルーのものを見ているだけでこちらも幸せな気分になります。

引き出物や会場のコーディネートの配色としても多く使われているようです。今回はその中でもサムシングオールドSomething old に注目してみたいと思います。

花嫁が困難に打ち勝つお守りの意味も

【サムシングオールドSomething old】代々受け継がれてきたものを身につけることで、祖父母や親とのつながりを実感するとともに、今度は自分たちが歴史を紡いでいく意識を持つことがで きます。また花嫁にはこれから訪れるであろう困難から守ってくれるお守りのような意味もあります。

ではサムシングオールド、どうやって取り入れる？

それでは具体的にはどういったものを準備するのでしょうか。
一般的なのは洋装であればウエディングドレス、ヴェール、和装であれば着物、帯など。特に和装の着物や帯は、年代が古いものにこそ伝統の技や貴重な素材が駆使された逸品があるかもしれません。また和装小物ですと、扇子や足袋などもそのまま使うことができます。

代々受け継がれたジュエリーもよく使われます。いずれもそのまま使用するか、リメイク・リフォームして使う場合が多いようです。最近はリメイクする方法が 紹介されていたり、依頼できるショップなどもいろいろありますので、花嫁さんが自分好みにアレンジして当日身に着けることができます。

そんな大げさなものはないという方でも、例えは祖母や母親がお気に入りのの繊細なレースのハンカチ、ヴィンテージレース、リボンなどあれば Something oldに活用できます。レースやリボンはドレスやインナーウエアに縫い付けることもできますし、ドレスがレンタルの場合は手袋やブーケホルダーにもつける ことができます。手仕事がお好きな方は、いただいた生地やレースでリングピロ―を作ったり、ハンカチなどにイニシャルや日付などを刺繍をしてみてはいかがですか。さらに青い糸で縫えばSomething oldプラスSomething blueのおまじないも加わります。

披露宴の演出に取り入れても感動を共有できそう

また、当日朝から身に着けていなくても、披露宴のイベントとして取り入れることもできます。

もちろん式場とのご相談が必要ですが、披露宴の中でどのような【サムシングフォーSomething four】を揃えたかエピソードとともにご紹介したり、進行中に祖母や母から直接【サムシングオールドSomething old】の品を受け取るのもいいかもしれません。家族や友人の協力があってこそ揃えられるものなので、出席者の方々も巻き込んで一体感のあるものになりますし、４つの品物はそれこそ人それぞれ、個性的でオリジナル性にあふれるものになります。

写真に収めることもお忘れなく

せっかく【サムシングフォーSomething four】を準備したら、写真に納めるのもお忘れなく。
最近はショップでお洒落なフォトブックなども簡単につくることができます。もちろんブライダルプランとして挙式当日の様子をプロカメラマンにお願いするこ ともできるでしょう。朝会場に到着してメイク、ヘアアレンジ、着替え、ご両親やパートナーのショットに加えて、ブーケ・ジュエリー・ヘッドドレスのアップ とともにSomething fourも一緒に撮影。
当日の一瞬を切りとって、大切な思い出の中に残しておいてはいかがですか。

サムシングオールドを取り入れてみようという気持ちこそが“幸せ”の由縁

もしどうしても【サムシングオールドSomething old】が揃わなかったときは、自分のためではなく将来の自分のお子さんのために、新しく【サムシングニューSomething new】を準備するのもいいかもしれません。
ティアラ、ジュエリー、ヴェールなどあなたの【サムシングニューSomething new】を次の世代には【サムシングオールドSomething old】として贈るのも素敵です。

【サムシングフォーSomething four】を用意しなけれれば幸せになれないなんてことはありません。あくまでジンクスですが、サムシングオールドをきっかけに祖母、母や家族と触れ合う 時間が増え、結婚に向けて気分が高まるような気がしませんか。それこそが「幸せになる」ジンクスの由縁と言えそうです。

サムシングオールドを取り入れてみたいというプレ花嫁さんには、何か古いものというだけではなく、ぜひご家族とのつながりを持った品物を選ぶことをおすすめいたします。