ひと昔前までは、結婚式や引出物、引き菓子などにも様々な風習やルールがありました。これらは地域などによっても大きく異なっていたため、結婚する当人同士はもちろん、その家族も礼儀知らずに当たらないよう、準備に苦心したものでした。
　
ところが、最近では昔ながらの風習やルールはずいぶん希薄なものになりました。古いやり方にこだわるよりは、結婚する当人同士、それに列席者たちが楽しめるように、自由なスタイルで結婚式を行う場合が多くなっています。
　
とはいえ、堅苦しい風習やルールは無くても、最低限のマナーを守らないことには、結婚式も台無しになってしまいます。たとえば引き菓子にも、守るべきマナーが存在します。
　
引き菓子の大きな礼儀のひとつが、「日持ちするものを選ぶこと」です。日持ちしない食べ物を引き菓子に贈ることは、早く食べてくださいと急かしているの と同じことになります。いくら美味しい物でも、ある程度日持ちしないことには引き菓子としてマナー違反であることを心得ておきましょう。
　
また、なるべく万人受けするものを選ぶことも、引き菓子の礼儀です。新郎新婦のお気に入りだからといって、珍しいお菓子などを引き菓子に贈っても、老若男女誰もが気に入るとは限りません。
　
引き菓子にメッセージを添えたり、例えば若い世代の列席者には洋菓子、年配の列席者には和菓子と引き菓子の種類を分けてみるなど、ちょっとした心配りがあると、より礼儀正しい引き菓子になりえるでしょう。